シラバス参照 |
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カリキュラム名 /Curriculum |
授業コード /Course Code |
1103 | |
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授業科目名 /Course Name |
環境医科学 | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
選択 |
履修年次 /Year |
前期課程1年 , 前期課程2年 | 科目区分 /Course Group |
共通科目 |
対象学生 /Target |
前期看護学専攻 , 前期理学療法学・作業療法学専攻 , 前期放射線技術科学専攻 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
桜井 直美 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
‐ |
担当教員 /Instructor |
相良順一(6311)、内田敦子(6427) | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
前期後半 |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
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前期 | 月曜日 | 6 |
前期 | 月曜日 | 7 |
授業の概要 |
環境が人間に与える影響について医科学的に諸問題を検討し、種々の環境因子を正しく理解する。社会的要因、生物学的環境因子および物理・化学的因子から環境の人間に与える影響、健康増進に関しての行動科学的アプローチを担当し、理解を深める。(オムニバス方式) (桜井直美)全ての医療職にとり重要事項である「感染」に関して、近年社会的問題となっている院内感染をはじめ、新興感染症、再新興感染症を病原微生物学的、あるいは疫学的に学習し、新感染症についても理解を深める。また、その基盤に立ち、感染防御対策について、科学的論拠に基づく感染制御の方法論を理論と実践から学習する。 (内田敦子)環境要因によって誘導される形質変化について、遺伝的変異とエピジェネティックな要因にわけ、形質変化を起こす要因をシステマティックに理解する。またこれらの要因によって引き起こされた具体的な症例をあげ、実際に見られる症状がどのようなメカニズムで生じているのかを理解することができる基礎的生物学を理解する力を身につける。さらに環境要因がホメオスタシスに与える影響を理解し、生体の恒常性維持に外部環境の変化が与える影響についての理解を深める。 (相良順一)我々が日常生活で出会う生化学的・生物学的環境(酸化ストレスなど)に対する防御や対策の方法について、科学的論拠に基づく方法論を理論と実践から学習する。 |
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授業のキーワード | 環境、毒物、寄生性生物、遺伝子変異、感染、感染制御、ライフスタイル、健康増進 |
授業の目的 | 環境医科学の概念を理解し、異なる対象と方法論によるアプローチの特異性を踏まえた現状把握を行い、環境医科学の理想像より保健・医療・健康増進に寄与することを学ぶ。 |
授業の到達目標 |
1.予防医学・健康科学や環境保健学の諸問題を全人的レベルで説明できる。 2.生活習慣病予防の観点から、ライフスタイルを中心とした制御について説明できる。 3.院内感染をはじめ、新興感染症、再新興感染症を病原微生物学的、あるいは疫学的に説明できる。 4.科学的論拠に基づく感染制御の方法論を説明できる。 5.環境要因によって引き起こされる遺伝的、エピジェネティックな形質変化のメカニズムを理解し、関連しておこる疾病について理解を深める。 6.生化学的・生物学的環境(酸化ストレスなど)に対する防御や対策の方法について説明できる。 |
授業時間外の学習に関する事項 | 領域関連の論文・参考書をよく読み、問題解決方法を探ること。 |
教科書 |
特に指定していません。 各担当教員の指示によります。 |
参考文献・その他資料 |
Environmental Health and Preventive Medicine 日本衛生学会 |
成績評価方法 |
レポート 各担当教員の指示に従ってください。 |
担当教員から | 科目担当教員の都合により授業計画が一部変更になる場合があります。変更は事前に連絡します。 |
受講条件 | 関連科目:公衆衛生学特論 |
実務経験を有する担当教員 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1 | 2 | 環境医科学序論を学ぶ。ライフスタイル環境が健康度(Physical、Mental、Social、Spiritual)に及ぼす影響について、様々な側面から検討を加える。健康影響を及ぼす諸環境因子について理解する。 | 1~2 | 桜井直美 | 講義 |
2~3 | 4 | 感染の成立と予防についての概念の理解を深める。感染症予防法を学び、法律制定及び改定の意義を理解する。また各国における新興感染症、再興感染症について学習する。 | 3 | 桜井直美 | 講義 |
4~5 | 4 | 感染対策、感染予防、感染制御の方法論を学ぶ。CDCによる標準予防策について理解し、院内感染対策委員会の役割、感染対策マニュアル、消毒法の実際、アウトブレイク時の対応について理解を深める。 | 4 | 桜井直美 | 講義 |
6~7 | 4 | 環境要因とセントラルドグマにおける形質の変化(遺伝子突然変異を含む遺伝情報による変化)の関連性について理解する。環境要因とエピジェネティックーDNA塩基配列変化を伴わず細胞分裂後も継承される遺伝子発現あるいは細胞表現型の変化の関連性について理解する。 | 5 | 内田敦子 | 講義 |
8~9 | 4 | 環境要因とホメオスタシス(感染症などにおける免疫反応・睡眠・体温調節・浸透圧調整など生体の恒常性維持)との関連性について理解を深める。ゲノム編集、バイオミメティクスなどバイオテクノロジー発展に伴う環境への影響について考察する。 | 5 | 内田敦子 | 講義 |
10~11 | 4 | 活性酸素などの酸化ストレスが、細胞膜などの脂質から過酸化脂質を生じさせ、核酸、タンパク質を変性させ、細胞を機能停止に追い込むメカニズムについて理解を深める。 | 6 | 相良順一 | 講義 |
12~13 | 4 | アストロサイトは細胞内グルタチオン濃度が高く、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオンSトランスフェラーゼ活性も高いので、中枢神経の主要な抗酸化機構を担っている可能性が示唆される。そこで、グルタチオン代謝の観点からアストロサイトによる神経細胞の保護機構の解明の可能性について理解を深める。 | 6 | 相良順一 | 講義 |
14~15 | 4 | 自然科学、生物科学、社会科学を包括し、行動科学からのアプローチにより、環境や健康問題を捉えていくことを学習する。 | 1~2 | 桜井直美 | 講義 |