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授業情報/Class Information

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基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
授業コード
/Course Code
2108
授業科目名
/Course Name
フィジカルアセスメント 時間数
/Time
45時間
単位数
/Credits
2 必修・選択
/Subject Choice Type
選択
履修年次
/Year
前期課程1年 科目区分
/Course Group
専門科目
対象学生
/Target
前期看護学専攻
科目責任者
/Responsible Person
髙村 祐子 他専攻学生の履修
/Other Major Students
担当教員
/Instructor
中村博文、藤岡寛、吉良淳子、本村美和、河野 豊、河野 了、六崎裕高、川野道宏(佐久大学)
開講学期および日時について
の備考
/Notes

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
前期 火曜日 5
前期 火曜日 6
前期 火曜日 7

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詳細情報/Detailed Information

授業の概要 さまざまな健康問題をもつ対象の身体・精神状況を診査し、臨床判断を行うために必要なフィジカルアセスメントの知識と技術を修得する。成人期の対象へのアセスメントに必要な知識・技術を基盤として学修した後、各発達段階の特徴に基づくアセスメントの技法を修得する。また、各専門領域における専門看護師としてのフィジカルアセスメントの活用について考察する。
授業のキーワード 身体診察、症状・徴候、人体の正常構造と機能、病態生理、臨床検査、臨床推論
授業の目的 さまざまな健康問題をもつ対象の身体・精神状況を診査し、臨床判断を行うために必要なフィジカルアセスメントの知識と技術を修得する。
授業の到達目標 1 フィジカルアセスメントの概念・目的・方法・看護における必要性について説明できる。
2 問診や面接技法を実施できる。
3 対象者に必要なフィジカルイグザミネーションをシステム別に実施できる。
「精神機能」「呼吸器系」「循環器系」「消化器系・腎泌尿器系」「脳神経・運動感覚器系」
4 特定の健康問題をもった対象の身体・精神状況について、フィジカルアセスメントを活用し、臨床判断および臨床推論を行っていくプロセスを理解できる。
5 各専門領域におけるフィジカルアセスメントの活用について考えることができる。
授業時間外の学習に関する事項 科目責任者から事前指示あり
教科書 1) 古谷伸之 他、診察と手技がみえるvol.1(第2版)、メディックメディア、東京、2018
2)熊谷たまき 他、看護がみえるvol.3(第1版)、フィジカルアセスメント、メディックメディア、東京、2019
参考文献・その他資料 1) 福井次矢 他、、Lynn.s.Bickley著、ベイツ診察法(第2版)、メディカル・サイエンス・インターナショナル、東京、2012
2) 福井次矢 他、、Lynn.s.Bickley著、ベイツ診察法ポケットガイド(第3版)、メディカル・サイエンス・インターナショナル、 東京、2015
3) 守田美奈子 他、写真でわかる看護のためのフィジカルアセスメントアドバンス生活者の視点から学ぶ身体診察法、インターメディカ、東京、2020
成績評価方法 事前学習、講義・演習・ディスカッションの参加状況90%、課題レポート10%から評価する。
再受験申請の取扱は無し、出席時間数要件2/3とする。
担当教員から 自主的に参加しましょう。積極的に教員とディスカッションを行い、系統的に全身を診査する技術を習得し、臨床病態および健康問題を把握できる能力を養ってください。
受講条件 特になし
実務経験を有する担当教員 中村博文、藤岡寛、髙村祐子、吉良淳子、本村美和、河野 豊、河野 了、六崎裕高、川野道宏    医師・看護師の経験をもつ教員が、専門分野の経験に基づき教授する。

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授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1~2 4 Ⅰフィジカルアセスメント概論                     
【講義】フィジカルアセスメントの概念、目的、方法、看護における必要性、臨床判断、臨床推論、専門看護師としてのフィジカルアセスメント
【講義・演習】問診・面接技法の実際                    《講義》問診とは・問診時のテクニック・非言語的コミュニケーション・問診時の注意点・問診までの流れ・問診で聴く基本項目・症状に関する問診の7項目                                 《演習》問診の実際                                 院生同士ペアを組み、初診と入院中の2事例を看護師役患者役となって演習する.※レポート課題あり
1 川野道宏・髙村祐子 講義・演習
3~4 4 Ⅱ精神機能の診査とアセスメント
【講義】精神機能のアセスメントとして、精神症状、心理的反応、セルフケア(日常生活)、薬物療法の観点から論じる。
【演習】精神機能の診査とアセスメントの実際を行う
《精神機能》①外観 ②意識 ③記憶 ④認知 ⑤感情 ⑥意欲 ⑦思考 ⑧知覚 ⑨自我
《心理的反応》①欲求 ②悲嘆 ③危機 ④認知 ⑤障害受容 ⑥行動変容 ⑦発達段階 ⑧リカバリー ⑨パーソナリティ ⑩レジリエンス
《セルフケア(日常生活)》①空気・水・食物 ②排泄 ③個人衛生 ④活動と休息 ⑤孤独とつき合い ⑥安全と安寧
《薬物療法》①薬力 ②薬物動態
以上の4つの領域、26項目をアセスメントしていくための演習を行う。
*レポート課題あり
2 中村博文 講義・演習
5~6 4 【講義】消化器系・腎泌尿器系の診査とアセスメントの基本 《消化器系》①腹部の視診・聴診・打診・触診 ②腹部刺激徴候の検査 ③肝臓の触診 ④脾臓の触診 ⑤腹水の診察 ⑥直腸診                          
《腎・泌尿器系》①腎臓の触診 ②膀胱の触診
【演習】アセスメントの実際                       ①予習として指定された動画を視聴する。             ②院生同士ペアを組み、〈消化・吸収する〉〈排泄する〉ことに関わる問診・視診・打診・触診を実施する。
2 河野豊・吉良淳子 講義・演習
7~8.5 5 Ⅳ呼吸器系・循環器系の診査とアセスメント
【講義】呼吸器系・循環器系の診査とアセスメントの基本《胸部診察(肺)》①前胸部の視診・打診・聴診 ②背部の視診・打診・聴診・声音振盪・叩打診                                    《呼吸器》①視診・打診・聴診・声音振盪・叩打診         
《胸部診察(心臓)》①心臓の視診・触診・聴診           《頸部血管(頸静脈・頸動脈》①頸部血管の視診・聴診・触
【演習】アセスメントの実際                       ①予習として指定された動画を視聴する。             ②院生同士ペアを組み、〈生命を維持する〉の循環器系と呼吸器系に関する問診・視診・触診・聴診を行う。
2 河野了・本村美和 講義・演習
8.5~11 5 Ⅴ脳神経系・感覚器系の診査とアセスメント
【講義】神経系・感覚器系の診査とアセスメントの基本      《神経診察》①座位での脳神経系(視野・眼球運動・調節・輻輳・瞳孔・眼底・顔面・口蓋・舌・胸鎖乳突筋・嗅覚等) ②座位での上肢の運動系 ③臥位での感覚系および反射       
【演習】アセスメントの実際                       ①予習として指定された動画を視聴する。             ②院生同士ペアを組み、〈見る・聴く・嗅ぐ・味わう・触れる・話す〉の中枢神経と末梢神経、感覚器、12対の脳神経、大脳皮質の機能局在、に関する問診・視診・触診・聴診を行う。
2 河野豊・髙村祐子 講義・演習
12 2 Ⅵ運動器系の審査とアセスメント
【講義】臨床徴候の鑑別診断の進め方、システムレビューの実際(ここを運動器系)                                ①立位での起立・歩行 ②下肢の運動系         ④Barre'徴候(下肢) ⑤踵膝試験 ⑥筋トーヌス(膝関節) ⑦下肢のMMT
3 六崎裕高 講義
13~14.5 5 【演習】アセスメントの実際(小児期・老年期)            
《共通》                                   ①予習として指定された動画を視聴する。             ②〈身体を動かす〉の“歩くこと”と“関節の動き”に関する測定等演習を行う。                                《老年期》                                 ①院生同士ペアを組み〈加齢による変化〉の“全身状態の変化”“生活行動の機能評価”を行う。                  
《小児期》 
①治療に伴う荷重制限・可動域制限が小児期の成長発達や生活行動に及ぼす影響を評価する。
3・5 藤岡寛・髙村祐子 演習
14.5~15.5 2 Ⅶ診察および診断の実際
【講義】腹痛を訴えた対象者のフィジカルアセスメントと臨床判断
3 河野豊 講義
15.5-18 5 【演習】総合的なアセスメントの実際(小児期・老年期)     《老年期》                                             
①院生同士ペアを組み、当日提示された事例に対し、フィジカルアセスメントを行い、診断を予測する。また今後必要な検査や治療について考察する。                        《小児期》
①院生同士ペアを組み、当日提示された事例に対し、フィジカルアセスメントを行い、診断を予測する。また今後必要な検査や治療について考察する。
3・5 藤岡寛・髙村祐子 講義・演習
18~20.5 5 Ⅷ専門看護師によるフィジカルアセスメントの実際       【講義】治療を必要とする対象者のフィジカルアセスメント
【演習】総合的なアセスメントの実際(小児期・老年期)      
《老年期》意識障害のある認知症高齢者の事例による演習(ショック・脳卒中・糖尿病性昏睡・肝性昏睡等のいずれか)         
《小児期》嘔吐下痢症の乳児・気管支喘息の幼児・交通外傷の学童の3事例
3・5 藤岡寛・髙村祐子 講義・演習
20.5~22.5 4 Ⅸフィジカルアセスメントの統合
【プレゼンテーション・ディスカッション】
フィジカルアセスメントの学びを共有し、自身の専門領域の専門看護師としてのフィジカルアセスメントの活用について考える
4・5 中村博文・藤岡寛・髙村祐子 演習