シラバス参照

授業情報/Class Information

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基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
授業コード
/Course Code
6301
授業科目名
/Course Name
放射線治療技術学特論 時間数
/Time
30時間
単位数
/Credits
2 必修・選択
/Subject Choice Type
選択
履修年次
/Year
前期課程1年 , 前期課程2年 科目区分
/Course Group
専門科目
対象学生
/Target
前期放射線技術科学専攻
科目責任者
/Responsible Person
藤崎 達也 他専攻学生の履修
/Other Major Students
不可
担当教員
/Instructor
宮川 真
開講学期および日時について
の備考
/Notes
前期後半

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
前期 火曜日 6
前期 火曜日 7

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詳細情報/Detailed Information

授業の概要 放射線治療において治療効果を上げるための方法について学習する。技術的、臨床的な質的保証(QA)の必要性を学び、QAを満足するための具体的な保守管理について学習する。放射線治療における各過程についての質的保証や保守管理を学ぶことで、総合的に治療効果を評価し、治療法の発展に寄与できる能力を身につける。この授業計画の一部は、e-learning による授業を行います。
(藤﨑達也)放射線治療における質的保証、保守管理、精度管理の基礎となる物理的な理解を深め、品質管理・品質保証について講義する。
(宮川 真)放射線治療における品質管理・品質保証について、臨床的な観点から講義する。
授業のキーワード 質的保証(QA)、放射線治療計画画像、保守管理
授業の目的 現在の放射線治療を総合的に理解した上で、その効果を評価し、将来の放射線治療法の発展に寄与できる能力を身につける。
授業の到達目標 放射線治療における質的保証、保守管理、精度管理についての知識・能力を身につけるとともに、主体的に問題点を見つけ出し解決法をできる。
1.放射線治療における質的保証について理解する。
2.放射線治療における多職種協働について理解する。
3.放射線治療における保守管理について理解する。
4.放射線治療における精度管理について理解する。
授業時間外の学習に関する事項 放射線治療の現状を総合的に理解し、主体的に問題点を見つけ出し、解決法を模索していく姿勢を積極的に身につける。
教科書 別途指示
参考文献・その他資料 Waldemar Scharf著、 稲田哲雄監、 遠藤有聲訳. 医生物学用加速器総論. 医療科学社
E. B. Podgorsak(editor).  Radiation Oncology Physics : A Handbook for Teachers and Students. IAEA
Faiz M. Khan. The Physics of Radiation Therapy. LIPPINCOTT RAVEN
日本放射線腫瘍学会編. 放射線治療計画ガイドライン. 金原出版
大西 洋、 唐澤久美子、 唐澤克之. がん・放射線療法. 篠原出版社
成績評価方法 レポートおよびe-learningによるテストで総合的に評価する。
担当教員から 参考書を十分に読んでおくこと。
与えられた課題は確実に理解すること。
受講条件 e-learningシステムへログインするためのID・パスワード発行のための別途事務手続きが必要です。
実務経験を有する担当教員

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授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1 2 放射線治療における質的保証の必要性を学ぶ。一般的な質的保証の概念、統合的質的保証、照射における正確さと再現性の向上、治療成績の評価法を学習する。 1 藤﨑・宮川 講義
2 2 放射線治療における質的保証の考え方として、疾患、病変進展等患者の情報獲得から、標的の決定における質的保証の意味と方法を学ぶ。 1 藤﨑・宮川 講義
3 2 放射線治療における治療質的保証の特に技術的分野の概要について学ぶ。 1 藤﨑・宮川 講義
4 2 放射線治療における質的保証について、特に臨床的な分野である患者の状態把握、治療方針の決定、治療カンファレンスでの技師の役割について学習する。 1・2 藤﨑・宮川 講義
5 2 外部照射装置・付属機器の保守管理として、医療加速器、X線シミュレータ、CTシミュレータの受入れ試験、点検項目と頻度に関して学習する。 3 藤﨑・宮川 講義
6 2 外部照射装置・付属機器の保守管理として、治療計画装置、マルチリーフコリメータ、EPIDの受入れ試験、点検項目と頻度に関して学習する。 3 藤﨑・宮川 講義
7 2 放射線量の精度の保守管理として、リファレンス線量計の校正と温度・気圧の取り扱いについて学習する。 3 藤﨑・宮川 講義
8 2 放射線量の精度の保守管理として、線量モニタシステムの繰り返しによる再現性、直線性、1日の安定性、架台角度安定性、運動照射中の安定性などについて学習する。 3 藤﨑・宮川 講義
9 2 放射線量の精度の保守管理として、線量特性のX線の線量比、電子線の線量比、線量プロファイルの平坦度・対称性、架台角による深部線量安定性、深部量曲線、出力係数、ウェッジ係数について学習する。 3 藤﨑・宮川 講義
10 2 幾何学的精度の保守管理として、照射野、アイソセンタからのビーム軸の変位、X線ビーム軸の指示、附属機器について学習する。 3 藤﨑・宮川 講義
11 2 極小照射野のQAとして、測定機器、絶対吸収線量、相対吸収線量、幾何学的精度管理について学習する。 4 藤﨑・宮川 講義
12 2 IMRTのQAとして、直線加速器の保守管理、MLCの保守管理、患者プランのファントムについて学習する。 4 藤﨑・宮川 講義
13 2 放射線治療に必要な臨床データの取得とQAとして、線量測定、治療計画装置のQA、治療過程のQA、治療のQAプログラムについて学習する。 4 藤﨑・宮川 講義
14 2 放射線治療に必要なドキュメントとして、記録の重要性・必要性、照射の記録とデータベースについて学習する。 4 藤﨑・宮川 講義
15 2 放射線治療に関する学会の活動や、学会のガイドラインを学習し、放射線治療技術スタッフに必要なQAについて総括的に学ぶ。 4 藤﨑・宮川 講義