シラバス参照

授業情報/Class Information

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基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
授業コード
/Course Code
6307
授業科目名
/Course Name
放射線治療技術学演習Ⅱ 時間数
/Time
60時間
単位数
/Credits
2 必修・選択
/Subject Choice Type
選択
履修年次
/Year
前期課程1年 , 前期課程2年 科目区分
/Course Group
専門科目
対象学生
/Target
前期放射線技術科学専攻
科目責任者
/Responsible Person
藤崎 達也 他専攻学生の履修
/Other Major Students
不可
担当教員
/Instructor
宮川 真
開講学期および日時について
の備考
/Notes

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
前期 月曜日 6
前期 月曜日 7

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詳細情報/Detailed Information

授業の概要 放射線治療における照射方法、集学的治療などについて、最新の文献資料を検討し、具体的な実験及び演習により所要のデータの取得、解析を行い、各種の治療計画に対応した患者固定、ターゲット確認、治療記録ファイリング及び治療成績の統計処理法を習得する。また、ラジオサージェリ(SRS)、SRT、IMRT等の多様な治療方法につき臨床データも使用して、治療効果改善の考え方と対応方法を教授する。
(藤﨑達也)放射線治療における実験及び演習により所要のデータの取得、解析方法について講義する。
(宮川 真)放射線治療における取得された臨床データについて、臨床的な治療効果改善の考え方と対応方法を講義する。
授業のキーワード 照射精度管理、治療成績評価、SRS、SRT、IMRT
授業の目的 ラジオサージェリ(SRS)、SRT、IMRT等の最近の多様な治療方法につき理解し、治療効果改善のための方法を提案できる能力を身につける。
授業の到達目標 放射線治療における照射方法、集学的治療などについてのデータ取得を含めて解析できるとともに、多様な治療方法の治療効果改善に向けた対応方法を考察できる。
1.文献資料を検討して内容を理解する。
2.データの取得、解析を行い統計処理法を理解する。
3.臨床データにおける治療効果改善の考え方と対応方法を理解する。
授業時間外の学習に関する事項 最新の動向に常に目を向ける。新しい技術の有利な点と未解決の部分、さらに改善できる部分を考えていく態度を心がける。
また、復習は必ず行ってください。
教科書 特に必要ありません。
参考文献・その他資料 E. B. Podgorsak(editor).  Radiation Oncology Physics : A Handbook for Teachers and Students. IAEA
Faiz M. Khan. The Physics of Radiation Therapy. LIPPINCOTT RAVEN
日本医学物理学会編 外部放射線治療における水吸収線量の標準計測法(標準測定法12) 通商産業研究社
日本放射線腫瘍学会編. 放射線治療計画ガイドライン. 金原出版
大西 洋、 唐澤久美子、 唐澤克之. がん・放射線療法. 篠原出版社
成績評価方法 出席点とレポートで評価します。
担当教員から 参考書を十分に読んでおくこと。
与えられた課題は確実に理解すること。
受講条件
実務経験を有する担当教員

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授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1~2 4 放射線治療の臨床的な側面ごとに分類して、統合的質的保証の概念と個々の要素、そして放射線治療における質的保証の必要性について学習する。
放射線治療における質的保証の特に技術的分野について、三次元的計画治療システムを含め、治療装置、治療補助具、固定具の設定と評価について学習する。
1-3 藤﨑・宮川 演習
3~4 4 放射線治療における質的保証の特に臨床的分野について、診断(疾患と病気)と予後の評価について、画像診断、統計的な手法を含め学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
5~6 4 放射線治療における、標的の決定、治療計画、患者の固定等、照射における正確さと再現性の向上、治療実施、照合、記録の各過程における質的保証の意味と方法を学ぶ。
放射線治療における立体的位置精度の評価として、位置精度の把握の必要性、位置把握のためのパラメータ(ヨー、ピッチ、ロールと各軸のずれ)、治療実施上も問題点、改善法について学ぶ。
1-3 藤﨑・宮川 演習
7~8 4 治療計画における質的保証の例として、特に不均質補正の問題を取り上げ、実際の症例を用いて、病変や患者輪郭、臓器の形状による変化について学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
9~10 4 マイクロマルチリーフコリメータやラジオサージェリ等最近の放射線治療技術について、原理的な利点や適応疾患や治療成績について概観し、従来の治療との関連や臨床的位置付けを学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
11~12 4 治療計画CTを用いた三次元治療システムについて放射線治療における計画、照合システムの原理と実際の問題点について学習する。
放射線治療における新しい技術として、三次元計画、ラジオサージェリの質的補償について、適応や治療法、治療成績など臨床的な問題を中心に学習する。
1-3 藤﨑・宮川 演習
13~14 4 放射線治療における吸収線量評価の妥当性の検討、照射野の検証法とその評価、ラジオサージェリやIMRTでの検証の問題、治療効果の評価法について学習する。
ラジオサージェリの方法、適応や効果について、臨床症例の実際の治療データを用いて学習する。
1-3 藤﨑・宮川 演習
15~16 4 IMRTの原理、利点、逆計算の方法、適応疾患、従来の回転照射等との相違を学び、一回線量や分割数、総線量の増加等の工夫による治療成績の向上と患者負担の軽減について学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
17~18 4 治療データの分析の必要性、方法について学ぶ。治療成績の評価に必要な項目の選定等、データベースの概念設計について学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
19~20 4 利用者インターフェイスが変わると利用者の治療データベースの理解が変わることから、治療データベースのユーザーインターフェイスの重要性について学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
21~22 4 医療画像通信規格であるDICOMの全体像と、DICOMにおける放射線治療画像の扱い(DICOM/RT)を学び、治療データベースと治療画像の統合について統合について学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
23~24 4 擬似的に治療データの蓄積、保守と利用を行い、利用者教育を含めた運用上の問題を、実際の利用を通して学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
25~26 4 治療データベースの運用に関して、データの正確さ、無矛盾性の維持、最新性の維持等、データ更新時に考慮すべき事項を学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
27~28 4 治療効果の評価法について、プリオスペクティブ、レトロスペクティブスタディ、予後情報の捉え方、生存期間の補正などを通して、統計データの意味と限界について学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習
29~30 4 医療における統計処理として、代表的な奏効度や生存期間の解析法を学び、奏効度と生存期間の意味を学習する。 1-3 藤﨑・宮川 演習